「教えて!○○先生」パーソナリティの服部瞬です。
様々なゲストをお呼びして、ビジネスの悩みを聞いちゃおうというインタビュー企画です。
この記事は、「教えて!○○先生」シリーズインタビュー音声を記事にしたものです。
ビジネスに挑戦している人が抱えている様々な疑問や悩みを、既に活躍している方々に聞いちゃおう~というインタビュー企画です。
ビジネスコーチの松崎康学(まつざき やすのり)さんをゲストにお呼びして、今回のテーマ「『コンセプトがピンと来ない、なんか違う気がする』とお悩みの方が来たらどう答えますか?」に答えていただきました。
今回の先生!松崎さん紹介
松﨑康学(マツザキ ヤスノリ)
◆en-joi合同会社代表
◆メンタル・ビジネスコーチ
慶應義塾大学卒業後、大手メーカー3社で人事職を経験。主に採用・人財育成を専門としてキャリアを積む。採用面接は延べ300人以上、人財育成は1,000人以上に携わる。
心理学をベースとした教育法人からのヘッドハンティングを受け、専属の法人研修講師、トレーナー、コーチとなる。業界最大手企業(金融、商社、石油etc)への研修講師として登壇多数、上場企業役員のコーチ・トレーナーも担う。
物販経営者として起業の後、マーケティングの魅力に憑りつかれる。経営者の育成・輩出のプロであり、マーケティングの大家である菅智晃氏に師事し、マーチャントクラブに在籍。マーケティングを研究し、実践。
現在は自身のベースとなる、心理学とマーケティングを活かし、メンタル・ビジネスコーチとして、個人事業主・小規模法人経営者の心の悩み、売上アップに貢献することを生業としている。
挨拶
松崎 メンタルビジネスコーチの松崎です、よろしくお願いします。
服部 こうやってお話するのって2回目なんですよね。松崎さんはシリーズものでFacebookライブをされていて、この前最終回をやられていたり。あとは、ご自身や別の方とラジオの対談をされていて。
松崎 毎週土曜日22時半から「バタバタラジオ」というのを2人でやっております。ゆるく経営者のお悩みを解決するのをコーチングを切り口としてやっております。
服部 ラジオ、いい感じにゆるくて、聞きやすいです!そういう機会で話を結構聞かせてもらっているので、2回目っていう感じが正直あんまりしないんですよね。
松崎 僕の方もメッセンジャーのやり取りとか頻繁にやらせていただいてるんで、2回目なんだなって感じですよね。これが今の面白いところ、今のネット社会はもう回数じゃないみたいなね。メッセンジャーもあるしラジオとかの配信もあるし、みたいなね。
服部 松崎さんはメンタルビジネスコーチとご紹介したんですけど、企業の講師としてもご活躍されていると伺いました。かんたんに自己紹介をお願いできますか?
松崎 ええ。メンタルビジネスコーチの松崎康学です。en-joi合同会社という会社の代表をしております。心理学を学んで、研修講師やトレーナーを元々やっておりまして。紆余曲折を経て、マーケティングを勉強して、今メンタルビジネスコーチとして心理学とマーケティングを活用して経営者の方のお悩みを解決していく活動をやっております。
服部 ありがとうございます!第1回にふさわしいゲストの方だと思います!
そもそも「教えて!○○先生」ってなに?
服部 第1回って言ってるんですけど、そもそもこの企画というか番組は何ぞやっていうのを簡単にお話したいと思います。
この番組は専業副業含めて、自分でビジネスをしている人が抱えている疑問とか悩みっていうのを、ゲストの方に聞いちゃおうっていう企画です。
やりたいなと思っているのが、同じ質問を別のゲストさん何人かに聞くことです。 3~5人ぐらいに同じ質問をしてみて、色んな回答が返ってくると思うので、それを楽しもうって企画になっています。
で、そもそもなんでそれをやろうと思ったか? って言うと、ビジネスって正解とか完全な不正解があるわけではないじゃないですか。いろんなやり方があったり考え方があったり。とはいえ、ノウハウもあるし、型みたいなのもあるし。そういうのを見ると「それに従わなきゃいけない」「正解を知らないといけないんだ」みたいに思ってしまって、本当は自分を成功させていくためのものなのに、逆に窮屈になってしまったり行動できなくなっちゃったりすることがありますよね。
なので、幅広さや多様性みたいなものを見られたらいいなと思ってます。
あとは単純に同じ質問なのに全く正反対の回答が出てきたり、いろんな回答が出てきたら面白そうだなと、思いついたというか「やったらいいんじゃないかな?」と思いました。
最初の先生に松崎さんがピッタリな理由
服部 で、松崎さんにさっき自己紹介でお話していただいたように、コーチをされていて、いろんな起業家や経営者の方の相談に乗ってきたところ。
あとはラジオで質問に答えることをされていて。よくある悩み相談みたいなのって答える側の経験則から「私はこう思いますよ」みたいなものが結構あるかなと思うんですけど。
コーチとして活動されているので、相手のことを深く知ろうとしていて、本当に悩んでる部分とか、「こうしたいんだ」みたいなものを見つけるのが、上手いというか真摯に向き合ってやってきたんだろうなっていうのをすごく感じられたんですね。なので、この企画にはぴったりなんじゃないかなと思って。
他にも候補の方が思い浮かんでいたんですけど、ちょうどラジオもやられているので、お声かけさせていただきました。
松崎 ありがとうございます。
1つの質問をいろんな人に聞いて答えてもらう。ここがやっぱりいいですよね、このコンセプトがね。やっぱり迷うじゃないですか、いろんな答えがあったり、これが正解なのかなって。
ビジネスだったら本当に答えがないっていう中で、でも何人か聞いていった時にみんな言ってることが違うんだけど、でもどっか本質的な共通点みたいなところがあったりすると、それが本当に本質的なことなんだなと分かったり。
そうすると、そこはズラさないように、芯を捉えてやっていくみたいなことができますよね。
正反対の答えを言ってるんだけど、視点は一緒だったみたいなことがあったりするので、そこを深掘りできるとめちゃめちゃいいですよね。
服部 なんかそうやって言われると、すごくいいものを考えたなっていう気持ちになりますね(笑)
松崎 いや、本当そうだと思います!(笑)
「 コンセプトがピンと来ない 」ときには?
服部 今回のテーマは、「『コンセプトがピンと来ない、なんか違う気がする』とお悩みの方が来たらどう答えますか?」という質問です。
松崎 バシッと決まったコンセプトじゃなくて、「このコンセプトって自分に合ってるのかな」とか「なんか違うんだけど、何とも言えない」みたいなことですよね。
1.なにをゴールにするのかをハッキリさせて、アプローチを変える
松崎 多分そのコンセプトを考えたのは、ご本人っていう前提なのかなと思うんですけれども。
コンセプトが合ってるのか合ってないとか、ピンと来るピンと来ないっていうのが、「ご本人の情熱を燃やせるかどうかがピンと来ない」なのか、「ビジネスとしてこれが本当にうまくいくのか」っていうことなのか。観点がそれぞれあるかなと思うので、まずはその辺りを聞いていきますね。どういうところがピンと来ないのかを聞いていきます。
ピンと来るコンセプトを見つけることがゴールなのか。それとも、ピンと来なくてもやってみようという気持ちになる、このコンセプトに自分でゴーサインを出そう。これがゴールなのかっていうところで、アプローチが変わってくるかな、と。
もし前者であれば、「どういうコンセプトだったら過去にピンと来たことがあるか?」というのを質問して引き出して。「こういう要素が入っていると自分はこれまでコンセプトがピンと来た」とか。あるいは「他の人のビジネスでどういうのがピンと来たことがあるか」を聞いて、「この良さが入ってるとピンと来た」というのが明確になってきたら、それが今のコンセプトと照らし合わせてどうなのか?っていうところを見ていく・・・っていう、王道なパターンをやっていくのが1つですね。
2.ビジネスをやって、どうなっていたいかをイメージする
あとは、どうなっていたいかという状態ですよね。このコンセプトのビジネスをやって、得られる未来の状態、望ましい状態なんかをコーチングや心理学だとアウトカムという言い方をしたりするんですが、端的に言うとゴールですよね。どんな状態になっているか。
例えば、売上が上がっている。じゃあ売上が上がって、どんな良いことが起きているのか?そういうことですよね。
身近なところで言ったら、家族ともっと旅行に行けていることもあるかもしれない。あるいは、もっともっとクライアントさんの笑顔が得られているとか。そういう先の方の状態をイメージしたときに、そのコンセプトが合致するかみたいなところを、改めて考えてみてもらって。そういう視点でも見直してもらうことはするかもしれないですね。
マッチするというか、腑に落ち感のあるコンセプトに持ってくっていうことをゴールにするとそんな感じですね。
服部 この質問って、自分もビジネスをやっていて感じたことがありますし、クライアントさんでもいらっしゃいますし。知り合いの起業家を見ていると、そういう悩みを聞いたり、そういう状態なんだなっていうのを見たりすることが結構あって。
すごくモヤモヤすると感じているんだけど、未来がどうなっていたいかってことに視点が向かずに今の方に目がいっちゃってるって、すごくあるなって。「確かに~!」って思いました。
松崎 そうですよね。未来の状態が、例えば一緒にやってるビジネスパートナーも笑顔になってる状態を描いているのに、今あるコンセプトはビジネスパートナーに負担ばっかりかけるみたいな。そんなことがあるとズレますし。
未来の状態から逆算をして考えると、フィットしやすいっていうのがあったりしますね。
3.背中を押ししてほしい場合には、迷いを外してあげる
松崎 コンセプトはいまいちまだピンと来てないんだけど、誰かに背中を押してほしいみたいなってこともあったりもするじゃないですか。そういうケースって、コーチングをやっていても「あれはどう、これはどう」って出していっても「うーん・・・」ってずーっとなるんですよね。
ずーっと同じところをぐるぐるぐるぐる回る場合は、背中を押してしまうアプローチに切り替えたりして。
端的に言うと「as ifフレーム」という、実際やってみたらどうなるかをどんどん聞いていって。やってみて、一か月後にどうなる、二か月後にどうなるかをイメージをしていってもらって。いざイメージしてみると、「あ、全然大丈夫だ!」みたいなことって結構よくあって。
逆に「全然これ違うわ」ってなればね、それはそれでもうめっけもんなわけで。そしたら、どこを直すべきかっていうのが分かるので。
なので、背中を押すという意味で、実際に頭の中で未来を再現するのをやって、一致感を改めて見てもらうっていうのをやりますね。
服部 確かにそれも結構ありますよね。迷っている・・・決めかねているっていうか。背中を押してもらうってすごくいい表現だなっていうか、しっくり来るなって思いましたね。
松崎 結構経営者の方のお悩みでも、これやるかどうか迷っててみたいなことがあったりする。
例が少し違うかもしれないですけど、いろんな人との関係が増えれば増えるほどメールやLINE、メッセンジャーの返信がいっぱい増えちゃって大変だと。でも、ついつい律儀に全部返しちゃう。
「もし返すのが即レスポンスじゃなくても、例えば1日以内とか、2日以内とかルールを決めてやった場合どうなるか?」と聞くと、元々その人は「それだとちょっと信頼関係が・・・」とか「クイックレスポンスしないと関係悪くなっちゃうと思うんです」って言ってるんですけど。「いざやってみたらどうですか?頭の中でちょっとやってみてもらえますか?」とやってもらうと、「全然平気でした!」みたいなことになったことも結構あって(笑)
頭ではなんかピンと来てなかったり、「これまずいんじゃないかな」と思ったりしていても、やってみると「いや、むしろ喜ばれました」みたいなことが頭の中で出てくるケースもあるので。
「クイックレスポンスしたら、向こうもクイックで返さないといけないっていう感じになって焦らせてたんですけど、ちょっと時間を置くようにイメージしたら向こうも安心しているイメージが湧きました」みたいなところがあったりする。
なので、コンセプトに関しても、それも1つ見てみてもいい未来かな。なんて思ったりしますよね。
服部 自分の中の思い込みが邪魔をしていることがあるってことですよね。雰囲気でというか、曖昧な感じで「これヤバそう」とか「ダメそう」みたいなことって結構ありそうな気がするなって思います。
まとめ
- なにがゴールかをハッキリさせる。どんなコンセプトだったらこれまでピンと来てるかっていうのを、自分や他者のも確認してそこを照らし合わせる。
- どうなりたいのか、未来の状態を描いてもらう。
- 背中を後押しして、そのまま行ってもらう。悩んでいるときには実際にやってみた未来を見てみる。
服部 ありがとうございます。心理学的な視点がすごくあるなと思いました。ピンと来ないとか腑に落ちない感覚っていうのはビジネス的に迷っているケースもあると思うんですけど、やっぱり心の迷いみたいなところはすごくある気がするなと思いました。
松崎 自分がコンサルのプロだったら、きっとピンと来てないっていうときは「ここがズレてるから、ここにアプローチするといいんだよ」みたいなテクニックや考え方を言えるんですけど。コーチという立場だと、どちらかと言うと本人から引き出すっていうところに。
なので、ご本人の一致感とかご本人のやっていきたい方向性を引き出していくっていうところですよね。
服部 そのために未来を描いてみたり、これやったらまずいなっていうものをやめてみたり予測してみたりしたらどうなるかを想像してみる。なるほど~ありがとうございます!
他のもうちょっとビジネス寄りな方から聞くと、また違ったお話が聞けそうなので、組み合わせというか、いろんな視点でできることがあるっていうのをすごく実感できました!
ということで、今回の先生はメンタルビジネスコーチの松崎さんでした。ありがとうございました!
松崎 こちらこそありがとうございましたー!