Facebook広告のコンバージョンは正確に計測できていますか?
iOS14.5の影響により、iOSユーザーはトラッキングを拒否できるようになりました。プライバシーの観点ではよいことかもしれませんが、広告の利用者としてはターゲティングやコンバージョンの精度が落ちることにつながりかねません。
実際、私の運用している広告でも、広告マネージャー上の結果と実際の成果が異なっていることがありました。はじめて見たときは、急にコンバージョンが悪くなって「これはヤバい!」と非常に焦りました。CPAの把握にも困るし、精度向上・広告最適化の妨げにもなるでしょう。
この問題を解決するのが「コンバージョンAPI」の導入です。
ワードプレスの場合は、プラグインを利用して設定できるため、非常に簡単です。こちらの記事を読むだけで5分ほどで設定できるのでご覧ください。
コンバージョンAPIの導入は、公式でも推奨されている対策です。
日本の場合はiPhoneユーザーの割合が高いので、計測のズレが起こりやすいと思われます。一度設定するだけでいいので、Facebook広告を使うなら設定しておきましょう。
設定方法
ステップ1.準備編
- ピクセルIDの取得
- コンバージョンAPIのアクセストークンの取得
- ワードプレスのプラグイン
- サーバーイベントのテストコードの取得(設定確認用。なしでも機能します)
上記が必要なものです。プラグインの有効化後にID等の設定をするので、ピクセルID、アクセストークン、テストコードはメモ帳などに一時的に保存しておくとよいでしょう。
ピクセルIDの取得
広告マネージャーの「すべてのマネージャー」→「イベントマネージャー」→(「データソース」→)「設定」をクリックします。そうすると、設定ページの一番上の辺りに「ピクセルID」が表示されています。
コンバージョンAPIのアクセストークンの取得
この画面を下にスクロールすると、「コンバージョンAPI」の欄があります。「アクセストークンを生成」をクリックします。
アクセストークンが表示されますので、コピーして保存しておきます。
サーバーイベントのテストコードの取得
「イベントマネージャー」→(「データソース」→)「テストイベント」をクリックします。「サーバーイベントのテスト」の中に表示されているコード(TEST○○○○)を利用します。
ワードプレスプラグインの準備
コンバージョンAPIの設定ができる「PixelYourSite」をワードプレスにインストールします。
インストールしたら、プラグインを有効化しておいてください。
ワードプレスから新規追加する場合:ワードプレスの管理メニュー「プラグイン」→「新規追加」→「PixelYourSite」で検索。
プラグイン(zipファイル)をダウンロードする場合:PixelYourSite
ステップ2.PixelYourSiteの設定
ステップ2-1
管理メニュー→「PixelYourSite」をクリック。
今回はFacebookピクセルの設定をするので、「Your Facebook Pixel」右側の「Click for settings」をクリックします。
ステップ2-2
具体的な設定は以下の通りです。
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- 「Enable Conversion API (add the token below)」をクリックして、チェックを入れる
- 「Enable Advanced Maching」をクリックして、チェックを入れる
- 「Facebook Pixel ID」の欄に、保存しておいたピクセルIDを入力
- 「Conversion API(recommended)」の欄に、コンバージョンAPIを入力
- 「test_event_code」の欄に、サーバーイベントのテスト内のコードを入力
全部入力したら、ページ最下部の「Save Settings」をクリックして保存します。
設定は以上で完了です!
自分のトラッキングを除外
このままだと自分のアクセスも成果としてカウントされてしまうので、カウントしてほしくない人はトラッキングから除外されるように設定しておきましょう。
ページ最下部までスクロールして「Global Settings」の欄を見つけてください。
その中の「Ignore these user roles from tracking:」のすぐ下の空白部分をクリックします。
一覧の中の「Administrator(管理者)」を選ぶことで、自分のトラッキングを除外することができます。
Facebook広告APIの補足
設定できているか確認
広告マネージャーの「すべてのマネージャー」→「イベントマネージャー」→(「データソース」→)「テストイベント」をクリック。
ブラウザーイベントのテスト内に、URLを入力して、「ウェブサイトを開く」ボタンをクリックします。その後、URLのページに飛ぶので、このページに戻ります。
「アクティビティを受信中」と表示され、サーバーとブラウザーの両方が表記されていればOKです。
また、概要タブからも確認することができます。
広告マネージャーの「すべてのマネージャー」→「イベントマネージャー」→(「データソース」→)をクリック。「ピクセル/コンバージョンAPI」の「接続方法」が「ブラウザ・サーバー」になっていればOKです。
チェックを入れた部分の日本語説明
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- 「Enable Conversion API (add the token below)」=コンバージョンAPIを有効にします
- 「Enable Advanced Maching」=詳細マッチングを有効にします
詳細マッチング(アドバンスト・マッチング)は簡単に説明すると、フォームに入力された情報などを元にFacebookの会員データと照合するものです。これにより、コンバージョントラッキングの正確性の向上などが期待できます。
また、送られる情報は暗号化されているため、プライバシーは保護されています。
アドバンスト・マッチングを有効にする
アドバンスド・マッチングは、サイト訪問者とFacebookのプロフィールをマッチングさせる別の方法です。これにより、コンバージョンアトリビューションとリターゲティングの結果が向上します。ユーザーがあなたのウェブサイトにアクセスしたとき、パソコンや携帯電話がFacebookに接続されていれば、FacebookはそのユーザーをFacebookアカウントに接続します。ほとんどの場合はそうですが、その他の状況、つまりアカウントが存在しない場合はどうでしょうか?そんなときに役立つのが「アドバンスド・マッチング」です。この機能を使えば、サイト訪問者に関する情報をFacebookに安全に送信することができ、Facebookはその情報を正しいアカウントにマッチさせようとします。
PixelYourSite アドバンスド マッチング
Facebook Pixelのメインタブから、このオプションをON/OFFすることができます。(www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。)